カーラッピングにメリットは主に3つあります。メリットとデメリットを理解しておきましょう。
カーラッピングのメリットのひとつが自分好みの色に愛車を変えられることです。
たとえばカーラッピング用フィルムを取り扱っている3M社は、およそ90種類のラッピングフィルムがラインナップされています。
塗装では再現できないマットカラー(艶消し)系やカーボン調などさまざまな色と質感が表現できます。
カーラッピングに使用するフィルムは伸縮性があることがほとんどで、基本的にどんなデザインや形状の場所であっても施工可能です。
そのためドアミラーやボンネットだけといった特定の部分にだけ施行することもできます。
純正オプションの設定がなくとも、カーラッピングなら自分好みのカラーに変更できるのです。
これまでは車の色を変えるには塗装しかありませんでした。しかし塗装をすると簡単に色を変えることはできませんし、車両売却時にマイナス査定になることもあるのです。
一方でカーラッピングならフィルムを貼り付けているだけなので、剥がして元の車体色に簡単に戻せます。
多くのカーラッピングフィルムは再剥離製といって剥がすことを想定して作られているため、塗装面へのダメージが残らないのも特徴です。
カーラッピングも万能ではありません。デメリットも存在するので、下記もチェックしてみてください。
ボディーの上にフィルムを貼るため、ボディー保護効果があると勘違いする方もいますがカーラッピングではボディー保護はできません。
カーラッピングはあくまでも色替えの手段であり、ボディーを傷や汚れから守るためではないのです。
ボディー保護をしたいならプロテクションフィルムなどの別な施工が必要になります。
しかし、これらと並行してカーラッピングはできないのがデメリットとなります。
カーラッピングフィルムの寿命は短く、その耐久年数は2~3年と言われています。
プロテクションフィルムなら5年程度の耐久年数があるため、これと比較しても短いです。また塗装ならさらに長い期間色落ちの心配などはないでしょう。
さらに言えば保管環境によっては2~3年以下になることもあります。
すぐに張り替えたり、売却したりする予定があるなら気になりませんが、長期で所有するつもりなら塗装と比較すべきでしょう。
車体への塗装状態がよいときにカーラッピングを行えばフィルムを剥がすときに問題となることはほとんどありません。
しかし、古い車だと経年劣化した塗装の上にフィルムを貼るので、車体の塗装もフィルムと一緒に剥がれてしまう可能性があるのです。
カーラッピングと塗装の違いを表でまとめてみました。どちらがいいか迷っている人は参考にしてみてください。
カーラッピング | 塗装 |
---|---|
■色の統一感:印刷されたデザインのため均一。光沢は出しにくい。 | ■色の統一感:施工者の技量によって色ムラが発生する可能性がある/光沢が出しやすい |
■施工期間:フルラッピングで1日~2日と短期間で済む | ■施工期間:全塗装で3週間前後 |
■耐用年数:3~5年程度 | ■耐用年数:およそ10年。 |
■費用:フルラッピングの場合は塗装より高くなるケースがある/部分ラッピングなら塗装より安く施工することが可能 | ■費用:部分塗装の場合はラッピングより高くなりやすい |