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カーラッピングに使うフィルムの種類やメーカーを解説

3M

3M

3M社製フィルムの特徴

特徴:その①

3M社のラップフィルムラインナップにあるシリーズ1080/2080は乗用車やデジタルガジェットにラッピングすることを目的として作られたラッピングフィルムです。

3Mのオリジナル技術によって実現した表面保護フィルムによってグロスタイプのフィルムで見られるロール保管時の表面押し跡や、施工時の損傷を抑制します。

この表面保護フィルムはグロスタイプとグロスフリップタイプのみの仕様です。

特徴:その②

塗装面へしっかりとした接着性を保ちつつ、塗装面を傷めづらいのが特徴です。また再はく離性が高いという特徴を持ち合わせています。

接着させるためのノリ残りを抑えて剥がすことができます。再はく離性能とは、粘着剤を下地になるべく残らないように設計した性能のことです。

塗装ではないので、フィルムを剥がして再度別な色のフィルムを貼ることで、着せ替えを楽しめます。

特徴:その③

3Mラップフィルムシリーズ1080/2080には、コントロールタックプラスとコンプライという独自技術が採用されています

コントロールタックプラスは、貼り付けをする場所の位置決めをするときには塗装面に接着しにくく、圧着させるときにはしっかり貼り付く性質を持たせた技術です。

こうすることで施工性が向上します。粘着剤面には規則的にガラスビーズを配置しています。

圧着する前は基剤(施工部分)に簡単には貼り付かないスライダビリティ性(位置決め)を持たせているのです。

コンプライという技術は粘着面にエア抜き用の溝を作って、気泡を逃がしやすくする仕組みのことです。

エア噛みや膨れを防止して作業効率を大幅に改善します。また均一な仕上がりも可能とするのです。

3Mのフィルムの色の種類・数

マット調、サテン調のほか、カーボンファイバー調、ヘアライン調など⇒全89色

3Mのフィルムを使う時の注意点

一部の下地については剥離性を持たない、もしくは塗装などが剥がれてしまうケースがあるので注意が必要です。
例えば下地に適切に密着できていない塗装(※これは新車でも塗装のバラつきによっては塗装が剥がれてしまうケースがあります)。
また十分に硬化・乾燥していない塗装でも剥離性が失われる可能性があります。さらに修復箇所(事故によるリペアなど)の塗装は剥がれやすいです。
他には石膏ボードなど基材破壊が起きる恐れがある下地もあります。そういった基材では使用期間を想定した試験施工を一定期間行い、粘着剤がどれほど残るかを確認して判断するよう注意を促しています。

3Mの会社概要

所在地 〒141-8684 東京都品川区北品川6-7-29
営業時間 公式HPに記載なし
公式HPのURL https://www.3mcompany.jp/3M/ja_JP/company-jp/
電話番号 0570-022-123

エイブリィデニソン

エイブリィデニソン

エイブリィデニソンフィルムの特徴

特徴:その①

エイブリィデニソンフィルムが取り扱うフィルムは、Avery Dennison Supreme Wrapping Film(エイブリィシュプリームラッピングフィルム)と言います。

このフィルムは、カラー層とクリア保護層の2層から成っています。カラー層を保護するクリア層によって、一段と高い輝きを放ち、色の鮮明さと耐久性にも優れており、塗装のような仕上がりになります

特徴:その②

エイブリィシュプリームラッピングフィルムは、優れた追従性や深い凹凸面にもフィットした施工を実現できます

継ぎ目がなく大きなパネルにも1枚貼りをすることができる1.52Mサイズもラインナップしています。

米国特許のEasy Apply RS(エア抜け、スライド機能)技術を持つ粘着剤を取り入れたエイブリィシュプリームラッピングフィルムには、エア抜き機能と貼り付けの位置決めがしやすいスライド機能があります。

さらに貼り直しもできるので、施工時間を大幅に短くすることが可能です。

特徴:その③

エイブリィデニソン社製のラッピングフィルム専用のラッピングケア製品があります。フィルムを保護してキレイな仕上がりを保ってくれるのです。

「クリーナー」「パワークリーナー」「シーラント」の3種類でワンセットです。クリーナーは一般的な汚れ(ホコリや指紋など)を除去するときに使います。

パワークリーナーは頑固な汚れ用です。樹液や鳥の糞などの汚れを落とすときに使います。シーラントは保護層を追加できるスプレーです。

保護層を追加することで汚れの除去を容易にするのです。これらはグロス、マット、サテン系のフィルム保護に使用できます。

エブリィデニソンのフィルムの色の種類・数

79色:グロス・マット・マットメタリック・ダイアモンド・グロスメタリック・スペシャルエフェクト・サテン・サテンメタリックなど

エブリィデニソンのフィルムを使う時の注意点

ラッピング車両は手洗い洗車を推奨しています
粘着力が設計値になる施工後48時間以上経過するまでは洗車は控えるようにしてください。
また洗車後は水滴の跡を残さないようにスグに拭き取るように注意喚起をしています。
また自動洗車機の使用は非推奨です。ブラシでフィルムを傷めたり、剥がれたりするリスクが上がるためです。
どうしても洗車機を使うときはノーブラシを使いましょう。

参照元:エブリィデニソン公式HP (PDF)ラッピング車両の洗車とメンテナンス(http://www.averydennison.jp/wp-content/uploads/2017/10/UserManual_1.50_ラッピング車両の洗車とメンテナンス_20170411.pdf)

エブリィデニソンの会社概要

所在地 東京都港区海岸1-2-20汐留ビルディング13F
営業時間 公式HPに記載なし
公式HPのURL http://www.averydennison.jp/
電話番号 03-5776-1771

STEK

STEK

STEKの特徴

特徴:その①

STEKは世界63カ国以上で販売されているプロテクションフィルムです。プロテクションフィルムとは車の塗装を保護するためのフィルムです。

艶があって透明なタイプが主流です。その中でSTEK(エステック)PPF DYNO seriesではカラードプロテクションフィルムやファッションプロテクションフィルムといった色つきのモデルを2019年の秋より販売開始しました。

現在(2022年時点)では公式HPで8種類のカラードプロテクションフィルムを取り扱っています。

特徴:その②

例えばDYNO REDは情熱的な赤色で、まるで塗装のような光沢とスタイルを持っています。

DYNOシリーズの特徴である疎水性と汚染防止などの効果を持つHYDROphobe®セラミックトップコート仕上げです。

DYNO whiteはパール仕上げのプレミアムホワイトカラーのペイントプロテクションフィルムです。

このプロテクションフィルムは、セルフヒーリング機能を持っているのが特徴と言えます。

セルフヒーリング機能は自己修復機能のことで、お湯か熱(夏場の屋外など)を利用して軽い傷を取り除ける機能です。

特徴:その③

DYNOblack seriesの特徴はどんな色の車でも保護して、黒色に仕上げるプロテクションフィルムです。

かつてはビニールラッピングが塗装をせずに、車体色を変える方法でした。そのため車の塗装面は常時汚れや傷がつく恐れがありました。

DYNOblack series はプロテクションフィルムの機能も兼ね備えています。

飛び石や、傷、鳥糞、水跡などに対して車の塗装を保護してくれるのです。

STEKのフィルムの色の種類・数

9色/12種類:クリア、マット、プリズム、カーボン、レッド、ホワイト、グレイ、パープル、ブラック(グロス)&(マット)、カーボン(グロス)、(マット)

STEKのフィルムを使う時の注意点

施工後48時間は洗車をしないこと
洗車は手洗い洗車で行い、機械洗車はおすすめしていません。PPFの端に圧力洗浄機、ノズルを直接吹きつけるとフィルムが浮き上がってしまう場合があります。
高圧洗浄機を使うときはノズルをフィルム表面から1メートル程度離すことを推奨しています。

STEK-JAPAN株式会社の会社概要

所在地 〒158-0097
営業時間 公式HPに記載なし
公式HPのURL https://stek-japan.com/
電話番号 03-6555-4120

Fenix

Fenix

Fenix製フィルムの特徴

特徴:その①

「Fenix ScratchGuard」は新発想のスプレーで、施工する塗装タイプのペイントプロテクションフィルムです。

車のボディに3層構造のスプレー施工・塗装タイプのペイントプロテクションフィルムを塗布することで、従来のフィルムタイプでは施工ができなかった形のパーツまで対応が可能になりました。

プロテクションフィルムを施工することで、飛び石や傷からボディを保護してくれるのです。

特徴:その②

「Fenix ScratchGuard」の特徴は耐UV性・耐酸性・耐薬品性・防汚性に優れており、酸性雨や鳥糞、樹液などからボディを保護してくれます

フィルムのつなぎ目がなく、エッジが見えにくいので仕上がりがキレイになります。

衝撃吸収性に優れた150μm以上の膜厚で飛び石などによる傷を減らしてくれます。

また耐熱性も高く、200℃の高温にも耐えることができる耐久性を持っているのです。

特徴:その③

Fenix COLOR PROTECTIONは通常の自動車両塗料を使用しています。そのため専用塗料を使うタイプとは違って、調色次第でどんな色も作り出すことが可能です。

ソリッドカラーやメタリックなども作り出せます。ボディの塗装トップ層とプロテクション層の間にカラー塗装層を追加することで、ユーザーが望む色に変更ができます。

当然ながらペイントプロテクションフィルムなので、剥がして元に戻すことも可能です。

Fenixのフィルムの色の種類・数

色の種類や数についての記載は見つかりませんでした。

Fenixのフィルムを使う時の注意点

高圧洗車や高圧洗浄機の使用は控えてください。強い溶剤タイプのコーティング剤の使用は避けてください。

株式会社Fenix Japan (フェニックス ジャパン)の会社概要

所在地 大阪府箕面市坊島5丁目4-26 (株式会社ビーライト 内)
営業時間 公式HPに記載なし
公式HPのURL https://www.fenix-sg.jp/
電話番号 072-723-5000

XPEL

XPEL

XPELフィルムの特徴

特徴:その①

XPEL ULTIMATEPLUSは、光沢の仕上がり具合と耐久性向上のために耐衝撃性の改善を繰り返して性能がさらに引き上げられました。

カラーフィルムではなく、ボディー保護効果のあるプロテクションフィルムです。

このシリーズの中で色が付いているのはULTIMATE PLUS BLACKのみ。エアインテークエリアの保護やアクセント効果に加えて、塗装修正やディティーリングに悩むことがないブラック仕上げをすることができます。

特徴:その②

黒い塗装を磨く必要なくグロスブラック仕上げのフィルムを貼り付け施工することで、上質な仕上がりと保護効果を得ることができます。

自己修復機能も備えているエラストマーポリウレタンで構成されているので、フィルムの表面に軽く熱を加えるだけで洗車傷やトップコート表面の浅い傷なら直ってしまうのです。

他のXPEL製フィルムと同様に衝撃保護性能を備えており、耐久性も同様の品質を備えています。

特徴:その③

XPEL独自のエッジシールテクノロジーによって、フィルムの剥がれや層間剝離を防止して、ボディを汚れなどから守ってくれます

またXPEL製のデザインアクセスプログラムのカッティングに最適化するようにXPEL ULTIMATE PLUSは仕上げられています。

XPELのフィルムの色の種類・数

1色/1種類:グロスブラック

XPELのフィルムを使う時の注意点

施工後48時間は洗車を避けてください。虫汚れなどはXPEL Film Cleanerを使用して可能な限り早く取り除いてください。

XPEL(エクセルフィルム株式会社)の会社概要

所在地 〒252-0132 神奈川県相模原市緑区橋本台1丁目9-7
営業時間 公式HPに記載なし
公式HPのURL https://www.xpeljapan.com/
電話番号 042-703-3788